起業をしたいと思っている人はたくさんいるのではないでしょうか。ですが、資金がないから出来ないという人はたくさんいると思います。
そして、プロの税理士に聞くと「資金は0円の人もいるし、100億円かかる人もいる」と言います。何故これだけの開きがあるのでしょうか。それは何をするかによっても違うので、一概には言えないからです。
いくら人それぞれだからといっても起業をするのだから資金は平均でも1000万円くらいは必要ではないか思うかもしれませんが、実はやり方によっては資金がゼロでも起業が出来るのですよ。では、起業する上で資金がゼロだった人はどのようなやり方で起業をしたのか、本当にそんなことが出来るのだろうかについて紹介したいと思います。
起業の資金は0円に出来るのか?
実は何故起業の資金によって開きがあるのかというと、どんなものを使うかも人によって違うからです。たとえばフリーランスカメラマンなら30万円のカメラを使う人もいれば100万円のカメラを使う人もいます。
また、カメラをあらかじめ用意しているなら資金はゼロ円ということになりますよね。また、実際に会社を設立しても自宅をオフィスとして自分のパソコンとプリンターを使えば実質0円で起業をすることができます。最初からアレコレ揃えてしまうと、お金がたくさん必要ですが、自分の自宅にあるものを使う、人から譲ってもらったものを使うなどと工夫すれば起業するのにそこまでお金は必要がないのです。
ただ、これらは、最低限必要な資金であり、実際にはほかにも資金が必要になります。ですので、まったく0円で起業するのは難しいかもしれません。資金は設備資金と運転資金の2つに分けて考える必要があり、やはり、2つの資金がなくて起業は難しいかもしれません。
設備資金と運転資金の2つ
まず、設備資金は起業が事業の維持、拡大をするために設備投資に必要な一時的に発生する資金のことを言います。たとえば、車、店舗内装、機械ホームページ作成費、不動産初期費用、パソコン、机、などの事務用品です。これらは工夫をすることで0円に収めることが可能なので、自分で持っているもので出来ないかどうか考えてみることが大切です。
そして、運転資金ですが、これは事業を運営するために必要な、継続的に発生する資金のことです。たとえば、商品の仕入れ、給料、外注費、広告宣伝費、月々の地代家賃、消耗品などです。
いくら、家やパソコンなど起業に必要な道具があったとしても多少の消耗品などが必要になってくるでしょう。また、最近はホームページやSNSを使って宣伝するのが当たり前なので、ホームページが作れないなら誰かに外注して作成しなければいけません。
ただ、起業資金が0円というのは難しくても出来るだけ自分で行い少ない資金で企業することは可能です。
もし、お金が足りないときのお金に関する知識
初期投資が必要な事業を営む場合、「どうやってお金を集めるか」が一番のポイントになってくるでしょう。
家族に貸してもらえるならそれが一番良いですが、そんな都合良くいくわけではありませんよね。そこで、一番良く利用するのが銀行です。銀行でお金を借りることが出来るので、銀行へ行って相談するのが一番早いでしょう。
また、一定の条件を満たすことで国からお金が支給される「助成金」というものがあります。さらに、事業のアイデアが優れている場合、その将来性を見込んでスポンサーがついくれることもあるので、どのようなやり方があるか決めると良いでしょう。
*資金調達や助成金、補助金については資金調達プロを参考にすると良いでしょう。
このように考えると一人で仕事をした方が利益が出ると思いますが、もし、利益の見込みがあるなら銀行からお金を借りて従業員を早いところ採用して、利益を増やし続け事業が一気に拡大したというケースがあるので、お金がないからといって何が何でも一人で起業をすれば良いというわけではありません。
税金や会計など起業に必要な知識について
起業をするとさまざまな税金を払わなければいけません。これはサラリーマンでも同じことですよね。
税金だと消費税、所得税、法人税、住民税、などがありますよね。税金の種類もさまざまですし、個人事業主と法人では同じくらいの利益だとしても払う金額は異なることがあります。基本的に個人事業主や法人にかかる税金は、利益が大きくなるほど支払う税額が大きくなります。そのため、決算直前にお買い物をして経費を増やすのはあまり良い方法だとはいえません。
無駄な買い物をして利益が少なくなってしまうのは問題なので、税金の知識をつけて上手にお金のやり取りをするようにしましょう。また、起業すると家計簿などが必要になりますよね。
お金をいくら使っているかをしっかりと管理しなければいけません。会社や事業の経済活動を記録、測定、伝達する手続きは必ず必要になるので、これも行う必要があります。もし、自分で出来なければ誰かにやってもらう必要があるので、会計の知識もつけておく必要があります。
0円起業は可能なのか?
まず、0円起業をしたいなら仕事を選ぶ必要があります。たとえば有名なものであればアフィリエイト、ネットショップなどです。
これらは自分の自宅があれば仕事をすることが可能なので、資金が必要ありません。細かいものも、自宅にあるものを使えばほぼ0円で起業をすることができます。最近ではyoutuberも0円起業で可能な起業となっているので注目が集まっています。
0円で起業するポイントは自宅で仕事をするという点です。たとえばカフェなどをするとなると、自分の自宅でとはいきませんよね。どこかのお店を借りるなり、自分で建てるなり、自宅とは別の場所が必要になります。自分の自宅で出来ないものは、ほぼ資金0円では出来ないということを覚えておきましょう。
もし、誰かを雇うとしても、自分の自宅をオフィスにすれば、オフィスは必要ありませんよね。0円起業は無理ではないですが、職種が限られてしまうということだけは覚えておきましょう。
お金がない人が起業をするには
このように、資金がなくても起業をすることは不可能ではないかということは分かりましたか?ただ、すべてにおいて0円というのは難しいかもしれません。多少の消耗品などは買わなければいけないので、少しはお金がかかると思ってください。ただ、資金が1000万円必要など莫大なお金が必ずしも必要でないことも確かです。
「すぐに独立したい」という希望があるなら望んでみることが大切です。ほぼ0円で起業が出来たら、万が一起業がうまくいかなくても、リスクは少ないですよね。資金が必要ないということはノーリスクノーリターンで可能ということです。
最初はあまりうまくいかないかもしれませんが、続けていくうちに徐々にスキルアップして稼げるようになるかもしれません。もちろんどうしても開業資金が必要という人は用意しなければいけませんが、そのときは銀行などでお金を借りて用意するようにしましょう。
実際に最初は銀行でお金を借りて借金だらけだったけど、起業して上手くいって1年足らずですべて返済できたという人も少なくありません。お金を借りて起業資金をしっかりためることで利益が出ることもあるので、何が何でも0円で企業すれば良いわけではありません。実際に起業を考えている人は是非参考にしてください。